嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?



「それより聞いたわよ。昨日、また受付の新人がうちに仕事を回そうとしたんですって」
「誰にそれを」
告げ口したとかまた影口叩かれるとややうんざり気に言うと、塚本さんも面白くなさそうに唸る。
「警備の人よ。貴方が注意しているのを聞いてたわよ。うちは便利屋かっての。受付の主任にきつく言っとくわ。うちだって仕事を手伝って欲しいぐらいよ」
「私、しばらくまだあっちの企画ですが何かあれば手伝いに戻りますよ」
「いーのいーの。それより今日は林田麻里亜が来るんでしょ。気合い入れた差しいれ用意しとくからね」

エレベーターを一緒に乗り込みながら、塚本さんからもその名前を呼ばれる。
「あの、林田さんって」
「気になるわよねぇ。あんな美人のくせに仕事もできてあの若さで編集長だもの。親のコネだとしても、癖があるんじゃない?」
「そうなんですか」
「気をつけてね。紡副社長に近づいたのも、うちの社の情報を聞きだす為じゃないかなって噂もあるのよ。雑誌の話題の為なら手段も選ばないんだから。まだ頭でっかちの父親の方がマシだったかもよ」

「お、脅さないでくださいよ」