「うわ。不細工なお顔」
朝、塚本さんに挨拶したのに、挨拶し返す前に驚かれた。
不細工なのは自覚しているが、直球すぎます。
「昨日、なかなか寝付けなくて」
「そうなの? どうせ化粧を落とさずにソファとかで寝ちゃったのかと思ったわ。気をつけなさいね」
昨日はふかふかのベットで寝ました。
メイク落としや化粧水は誰かが置いて行ったのを借りました。
紡さんは自室のソファで新さんも自室で寝ました。
でも、あんな豪華な部屋で落ち着いて眠れるわけない!
私もアルコールの力を借りれば良かった。
紡さんの――意味ありげな言葉に右往左往してしまい、眼はぱっちりだったし。
あの人はアレは私をからかう為?
新さんをけしかける為?
それとも本心から?
分からないから首を傾げてしまう。
でも、紡さんの本心の奥の奥を知ってしまうのが躊躇われて――結局なあなあにしてしまった。
知りたかったはずじゃなかったの?
もう自分でも自分が分からなくて、嫌になる。
だからきっと酷い顔をしていたんだ。



