嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


やっぱ大根だけじゃ足りない。牛蒡も持って二刀流で叩いてやる。

「フェアじゃないって俺?」

「そうに決まっているでしょう? 新はあの子を意識し過ぎてた。理恵子さんのお孫さんで、色彩の才能もあって、彼女と婚約すれば会社を継げる。そのプレッシャーから彼女を無理に好きになろうとするのは、違うでしょ?」

「俺はそこまで馬鹿じゃねーよ。会社だって、兄貴が海外飛び回るのが好きなら引き受けようかとも思ってる。海外に直接飛び回って会社空けてばっかも無責任だと思うしな」

「お互い、兄弟思いですね」

ペタペタと裸足の足音が此方に向かってくるので、慌てて奥の荷物の後ろへ隠れた。
此処までは来ないとは思うけれど。
「じゃあ、兄貴はどうなの? 不破に惚れてんの?」

(!?)

私が此処に居ると知っていながらなかなかパンチの効いた質問だと思った。
でも流石に今、思いっきり否定されるのは傷付くぞ。

「そうですね。俺のお気に入りの螺旋階段をあんなに色気なく元気に駆け下りる姿はなかなか素敵ですね」