危ない危ない。
キスした理由を聞いたら、また墓穴を掘りそうな気がした。
「デート中ぐらいは眉間の皺は取った方がいいですよ」
「……」
ピンセットに取った赤い花弁をひらひらと落としながら、数秒固まるとまたすぐに動き出した。
「確かにそうだな。俺は力を入れ過ぎてたかもしれん」
あ……。
顔に似合わず繊細な人だったもんね。
きっと企画のデザインが出来上がるまで、自分の中でストレスを溜めてたんだと思う。
シンデレラと言えば、女の子なら一度は憧れる世界だもの。
それを実写として形にするプレッシャーって大きいのかもしれない。
きらきらと輝く散りばめられたジュエリーのような憧れの世界を作ろうとしているんだね。



