嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?



迷ってばかりで未だに自信もない自分に、一方的にそう告げた。
そして私の言葉は尋ねなかった。

まだ、要らないんだきっと。

今何を言っても、未熟過ぎて紡さんには届かないんだ。

私は自分で考えて自分で行動して決めなければいけない。知らなくてはいけない。


タクシーの後ろを振り返ると、彼はまだその場で煙草を吸っていた。

もしかしたら――私が乗ったタクシーが見えなくなるまで見届けてくれようとして煙草を吸っているのかもしれない。
どんどんと遠ざかり小さくなっていく紡さんを見ながら、ピアノのあの件からぶち壊された小さな価値観がまだ、私の心を大きく揺さぶっていた。
壊されて、大きな世界を見せられたようだった。