嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?




「へえ。新入社員って何人ぐらい居るんですか?」
「今年はちょっと少なめね。122人よ。何十倍の倍率の中入って来たイケメンは早くチャックしとかなきゃ、すぐ獲られるわよ」

「獲られるってそんな。あはは……」

でも、エリートが100人も入社してきたら確かに胸が弾けるのかも。

「だから、案内書は事務が直々に部署に届けるのよ。一番にチェックできて最高よ」
「はは。なるほど」

だから、こんな重い台車を引かなければいけないってわけか。

『TEIARA』の部署関係ないものね。

「不破さんってどこの部署の配属希望だったの? 落とされたけどコネだったのよね?」
「こっ声が大きいです、塚本さん。私は服飾科なのでパターン引けるぐらいの能力なしです。事務も務まるかどうか」

アパレル関係に行こうか、服飾の裏仕事に回ろうか悩んでいたら、落ちまくり、気づけば工場とかの仕事にか残ってなかったんだよね。
工場は見学行ったけど、外国人ばっかで会話する言語が違って怖くなって止めたし。

「パターンなら、デザインした宝石をCGやフォトショを使って実現させるのとか出来そうね。あ、噂をすれば次の次がデザイン事業部よ」