「七海真子、高校2年生です!松永さんはよくこの辺にいるんですか?」
あたしがそう言うと松永さんは笑った。
「賢一でいいよ。俺も真子ちゃんって呼んでいいかな?」
そう言われても呼び捨てでなんて呼べないよ。
「け、賢一…さんと呼びます」
照れたようにそう言うと、お兄…賢一さんはさらに笑った。
「真子ちゃんかわいいねぇ。うん、結構この辺はブラブラしてるよ。結構いいカフェとか
もあるし」
そう言ってコーヒーをごくりと飲む。
うん、賢一さんはカフェが驚くほど似合うと思う。
「カフェとかおしゃれすぎてなかなか入れないんですよね」
暖かいホワイトモカを口に運ぶ。
甘くておいしい。
目の前の賢一さんは少し考えるそぶりをして、口を開いた。
「じゃあ真子ちゃん、連絡先教えてよ。今度またいいカフェ連れてってあげるよ」
そう言って笑った。
でもそのあとすぐに焦ったような顔をして、
「あ、べ、別に変な意味じゃないからね!」
そう言った。
そんな賢一さんを見てあたしは笑った。
「わかってますよ」
そう言うと、賢一さんも照れたように笑った。

