「2組は海で遊ぶぞ~!!」
原田がそう言うと、クラスの奴らはおぉぉという歓声に包まれた。
「沖縄の海キレイだから楽しみ!」
クラスの女子が言う。
うんうん、わかるぞ。青くて透き通っててきれいだよな!
「俺は砂場に寝転がって焼けるぞ~!!」
クラスの男子が言う。
あ~あまり焼けると痛いぞ~!ヒリヒリしてお風呂入れないぞ~。
「俺はむふふ、女子の水着が…特に久保山さんと七海さん…ムフフ」
少しオタク系の男子が言う。
確かになぁ~水着いいよな。秋と真子の水着…って…
「ちょっと待て~!!!!」
このあと、俺がそのオタク系男子に何をしたかは秘密だ。
俺は必死に真子たちを守った。
変な視線を送るやつらから。
ビーチバレーしてる時も、スイカ割りしてる時も、ビーチフラッグやってる時も、俺は頑張った。
「つ~か~れ~たぁ~~」
ホテルのロビーのふかふかしたソファになだれ込むように倒れる。
「そりゃ、あんだけ動いてれば疲れるでしょ」
若干あきれ気味に秋が俺のところにやってきた。
「お、俺はお前らを守って…」
『やったんだぞ!!』そう言おうと思っていたら、何やら頬に冷たい感触が。
「はい、お礼。真子を守ってくれてありがとね」
そう言って秋が俺の頬に当てたのはシークワーサージュース。
俺は素直に受け取って、ソファに座りなおす。
「さ、サンキュ」
そう言って開けてジュースを飲んだ。
そのジュースは仕事帰りのビールくらいおいしかった。
ビールなんて飲んだことないけど。
なんとか2日目も無事終了した。

