「…ん、んん…」
そっと目を開ける。
見たことがない天井が見えた。
体を動かそうとすると鉛みたいに重い。
あたしはゆっくりと起き上がった。
するとパサリと手にタオルが落ちてきた。
誰かがあたしのおでこにタオルを置いてくれてたみたいだ。
周りを見渡すと、殺風景な部屋。
でもとてもきれいに整頓されている。
あたしの寝ているベッドの隣に、ペットボトルと薬が置いてある。
「…ここ、どこ?」
そう呟くと、部屋のドアがガチャリと開いた。
あたしはビクッとしながらもドアの方を見つめた。
すると、
「あ、起きた?」
そう言って部屋に入ってきたのはあたしの学校の制服を着た男の子。
ブラウンの優しい色合いの髪色。
色白でぱっちりの目。背は少し小さい。
その雰囲気に合っているように、軽くパーマがかけられている。
ふわふわした可愛い男の子。
こんな可愛い子、あたしの知り合いにはいない。
「あ、あの…」
あたしが口を開こうとするとその前にその男の子が焦ったように口を開いた。
「あ、心配しないで!僕、松永 隼人(マツナガ ハヤト)!星城高校の1年!ここ僕の家だから!」
星城高校とはあたしの行ってる高校の名前。
ここらへんでは結構偏差値の高い進学校だ。
「あ、えっと…七海真子、2年です」
あたしがそう言うとその子はフワッと笑った。
なんだかあたしのことを知ってたみたいに。

