「隼人くん?」
靴箱に寄り掛かるようにして立っている隼人くん。
小っちゃくても目立つ。
周りの子たちもこそこそ話しながら顔を赤らめている。
隼人くんってやっぱりモテるんだ…
そう思っていると不意に隼人くんがこっちを向いた。
「あっ!真子先輩!」
そう言ってあたしのところまで走ってきた。
「先輩の靴まだあったから待ってたんだよね!」
ニコニコ笑ってそう言う。
「一緒に帰ろ!」
隼人くんはあたしの持っていた重い荷物をヒョイと持ち上げた。
ってか!!
「は、隼人くん!重いからあたし持つって!」
手をのばして隼人くんから荷物を取ろうとする。
でも…
「へへっ!先輩ちっちゃいからこんな重い荷物持ったら潰れちゃうって!」
そう言って持たせてくれない。
あたしは諦めてお礼を言って荷物を持ってもらった。
ていうか隼人くんだってちっちゃいじゃん。
でもそれなのにあんな重い荷物を軽々持ち上げるって、やっぱり男の子なんだなって思う。
「ほら、早くいかないと雨降りそうだよ?」
振り向いてそう言う。
空を見上げると確かにどんよりとした雲があたり一面埋め尽くしてる。
「うん!」
あたしと隼人くんは足早に学校から出た。

