「真子ちゃんおかえり~!!」



リビングから大ちゃんが飛び出して来た。

そして、



「誕生日おめでとう!これあげる!」



そう言って大ちゃんはあたしの腕にビーズでできたブレスレトをつけてくれた。

大きめのビーズで、ピンクとクリアが交互に繋いである。



「ありがとう!これ、大ちゃんが作ったの?」



「うん!お母さんに教えてもらったの!」



ニコニコ笑う大ちゃん。

本当に、こんなにみんなに祝ってもらった誕生日は初めてだ。



「あ、真子ちゃん!こっち来て!」



あたしは大ちゃんに手を引っ張られて、リビングに向かって歩き出した。

そして、リビングに入ると…



「え?な…んで?」



あたしは驚いて目を見開いた。



「真子、誕生日おめでとう」



「おめでとう、真子」