「真子ちゃんに似合うと思ったんだけど、予想以上に似合ってるね」
賢一さんがそう言ってあたしの頭を撫でてくれた。
あたしにお兄ちゃんがいたら、こんな感じだったのかな。
「あ、真子先輩。俺も先輩にプレゼント」
隼人くんがあたしから離れてポケットから小さな箱を取り出した。
そして、それを開けると…
「わぁ!」
そこには可愛らしいピンクゴールドのネックレス。
小さなハートの中にルビーが入っている。
「可愛いでしょ?絶対先輩に似合うと思ったんだ」
隼人くんはそう言って笑う。
嬉しい。好きな人からもらうプレゼントって、こんなに嬉しいんだ。
「ありがと。…隼人」
隼人くんにしか聞こえないくらい小さな声で、名前を呼んでみた。
恥ずかしかったけど、呼び捨てで。
すると隼人くんも照れたように笑った。
「貸して」
隼人くんはあたしの持っていたネックレスを取ると、そっとあたしの首に手を回した。
シャランという音とともに、首に冷たい感触がした。
そして、あたしの顔を真正面に見て、
「似合うよ、真子」
そう言って笑った。
その時、

