パンパンパーン!!
びっくりして目を見開く。
そこには隼人くんと賢一さんがクラッカーを片手に立っていた。
「真子先輩!誕生日おめで…と…」
「真子ちゃん!おめでとう……!?」
2人はあたしを見ると、置物のように動かなくなった。
そして2人して顔が真っ赤になっていく。
よくわからなくて後ろを向くと、秋と啓太はニヤニヤ笑ってるだけだった。
「あ、ありがとう。ただいまー」
あたしがそう言うと2人はハッとした。
そして、隼人くんがあたしのところに来ていきなり抱きしめた。
「えっちょ、ちょっとっ!」
み、みんなが見てる前で恥ずかしい!!
あたしの顔は真っ赤になる。
すると耳元で、
「真子先輩、かわいすぎる」
そんなことを呟かれたから顔はもっと赤くなる。
「コラ、隼人。真子ちゃん困ってるだろ」
賢一さんが笑いながらそう言う。
「あっ!賢一さん、靴ありがとうございます」
あたしは隼人くんに抱き着かれながら、お礼を言う。
すると、賢一さんはフワッと笑う。
うん、やっぱり笑った顔は隼人くんに似てる。

