ピーンポーン
13時ちょうどにチャイムが鳴った。
「はーい」
玄関のドアをガチャリと開ける。
すると、
「真子~!おはよ!」
「よっ!」
そこには秋と啓太がいた。
「え!?2人ともどうしたの?」
今日は遊ぶ約束してないはずだけど…
もしかしてあたし忘れてた!?
ひとりで焦っていると秋がいきなりあたしの腕を掴んだ。
そして、
「松永くん!真子借りてくね!!」
家の中に向かって叫んだ。
あたしの頭の中はハテナマークが浮かんでる。
すると隼人くんがリビングから顔を出した。
「どうぞ!お願いしまーす!」
隼人くんはそう言ってあたしに向かって手を振った。
てかお願いしますってどういう意味?
訳も分からないまま、あたしは2人に連れ去られた。

