「うふふ、賢一くんに聞いたのよ。昨日」
そう言った。
え!?兄貴が!?
でも俺、兄貴にも言ってない…
先輩のお母さんはさらに言葉をつづけた。
「あなたたち2人を見ればすぐわかったって言ってたわ!」
それを聞いて落胆した。
俺ってそんなわかりやすいのかな。
そう思っていたら、
「ありがとうね、あの子を好きになってくれて」
先輩のお母さんはとっても優しい声でそう言った。
母親の声。不思議と、母さんを思い出す。
優しくて、大好きだったお母さんを。
「こ、こちらこそ、真子先輩を産んでくれて…ありがとうございました」
そんな恥ずかしい言葉がスラスラ出てきた。
でもそう思ったんだ。言いたくなったんだ。
「これからもよろしくね、隼人くん」
「はい、お願いします」
そう言ってお互いに笑った。
すっごい暖かい気持ちになった。
そして、
「あ、そうそう。それとね…」

