「確かに、音がいやだよね~」
俺がそう言った時、
ゴロゴロ!!!!!!!
「キャッッ!!!」
すごい音と光が俺たちを包んだ。
その瞬間、電気も消えた。
停電だ。そう思ったけど、俺は今の状態に頭がパニックだった。
「せ、先輩大丈夫?」
真子先輩は今の雷にびっくりして、俺に抱き着いた。
暗くて全然見えないけど、先輩の肩の触れると少し震えていた。
「怖いよぉ」
先輩はそう言ってさらに俺をギュッと抱きしめる。
俺の顔は赤いに違いない。停電してて良かったと思う。
「だ、大丈夫だよ、俺がいるから」
俺はそっと先輩の背中をポンポンと叩いた。
すると先輩は安心したように上がっていた肩を下ろした。
「…ありがと」
そう言って微笑んだ気がした。

