「えっ!?これ、マジで松永が作ったの!?お前すげぇ!天才じゃねーの!?」
そう言いながらゴクリゴクリとビーフシチューを飲む。
ビーフシチューは食べるものなんだけど…
「そんなことないですよ。てか先輩、おかわりあるんでゆっくり食べてください」
俺はそう言ってシチューを口に入れる。
ん、確かに、今日のビーフシチューはいつもにもまして美味しい。
「本当においしい!隼人兄ちゃんすごいね!!」
大樹くんがスプーンをくわえて俺をキラキラした目で見る。
その口の周りは…悲惨だ。
「大樹くん、褒めてくれてありがとね」
俺はそう言いながら濡れた布巾で大樹くんの口を拭いた。
「ふふ、なんか隼人くん、啓太よりお兄ちゃんって感じだよね」
真子先輩がそう言って笑う。
すると、大樹くんが
「うん、僕も隼人兄ちゃんがいい!優しいし!」
そう言って俺の手をギュッと握った。
俺より小さい手。なんか、落ち着く。
「だ、大樹!お前それはひどいよ~!」
戸川先輩が大樹くんを見てそう言った。
でも大樹くんはフイッと顔をそむけた。
「兄ちゃんすぐ意地悪するんだもん!僕のから揚げ取ったり、見てたテレビ変えたり」
「そ、それはもし松永が兄ちゃんでも同じことするぞ!!なっ!?」
戸川先輩はそう言って俺を見る。
「え、えぇ!?」
そ、そんなこと…しないと思うけど。
でも戸川先輩の視線が痛い。YESと言えという視線が…。
大樹くんも「そうなの?」と言う視線を投げかけてくる。
ど、どうしよう…。

