「あ、啓太!おじゃまします」
真子が部屋に入って来た。
「お、おう」
俺は立ち上がってドアの方に体を向ける。
そして、松永と、松永の兄が入って来た。
「戸川先輩こんばんは!おじゃまします」
いつものようにニコニコ笑って松永が俺にそう言う。
くっそ、男でもドキッとするような笑顔浮かべやがる。
「お、おう。ゆっくりしてってな」
思ってもないことを勝手に俺の口が言う。
そして、
「初めまして。隼人の兄の松永賢一です。よろしく」
そう言って俺に手を差し伸べてきたのは松永の兄。
松永とは違って、背が高く、カッコいい。
俺よりも少し高いから180センチくらいはありそう。
前に遠目では見たことあったけど、目の前にして会うのは初めてだ。
「は、初めまして。戸川啓太です」
俺はそう言って手を差し出して握手をした。
それから母さんに言われて席に着く。
俺の隣に大樹、その隣に母さん。
そして俺の前に真子でその隣に松永、松永兄が着いた。
「「「「いただきまーす」」」」
「はい、どうぞ!いっぱい食べてね!」
こうしてなんだかよくわからないメンバーのお食事会がはじまっった。

