「賢一さんっっ!!!」



「ま、真子ちゃん!?」



賢一さんはあたしがここにいることにびっくりしてる。

精一杯走って、賢一さんのところまで向かった。



「はぁっ、よ、よかったぁ!無事で!!」



賢一さんは怪我とかしていなそうだった。

本当に良かった。



「ありがとね、心配してくれて」



そう言って笑った。



「あ、当たり前ですよっ!ほんっとうに心配しました!」



まだ息の整わないあたしの背中をさする。



「いや~でもびっくりしたなぁ。朝いきなり火災報知器が鳴ったんだよ。まぁ、そのおかげでこのマンションの人みんな無事だったけど」



そっか、みんな無事だったんだ。良かった。

あたしはどうしようかと思ったけど一応隼人くんにメールをした。

みんな無事だということも。

それから一度学校に行く。隼人くんから今日帰るというメールをもらった。

そして学校が終わって、あたしは急いで隼人くんのマンションに向かった。