かわいい後輩


隼人くんは周りの友達と楽しそうに何か話してるみたいだ。

あたしが1週間遅く生まれてれば、あの中にいたのかな?

隼人くんと一緒に修学旅行とか行けたのかな?

そんな馬鹿なことを考える。

その時、



「…あ」



隼人くんがこっちを向いて手を振っている。

他にベランダに出てる生徒はいないから、たぶんあたし達に振っている。



「ん?あのちっこいの、松永じゃねぇか?」



啓太も気づいてそう言う。



「あ、ホントだ。手振ってるよ?ほら真子、振ってあげなよ」



秋にもそう言われてあたしは少し頬を赤くさせて手を振る。



「なんだよ、お前ら仲直りしたんかよ」



啓太が隼人くんを見ながらボソっとそう言った。

そう言えば、啓太にちゃんと…返事してなかったな。



「あーあ、あのまま喧嘩しててくれれば、俺にもチャンスあったのに~とか思ってるでしょ?」



秋がそう言って啓太を茶化す。



「な、何言ってんだ!」



「ちょっと、2人ともやめなよ」



あたしはそう言って2人を見る。

でも…



「お、俺は真子が笑顔でいてくれればそれで…」



啓太はそこまで言うと顔を真っ赤にさせた。



「ふふふ、もうほんっと真子にベタ惚れだよね」



そう言って笑う秋。



「う、うるせーー!!!」



「あっはっは!!」



2人はそう言い合いながら追いかけっこを始めた。

教室を走り回っている。

全く、2人とも子供なんだから。

そう思っているとポケットの携帯が震える。

取り出して画面を見ると…