啓太のその一言に、あたし達みんなしーんとなった。
みんなポカーンとした。
そして…
「………な、なーんちゃって…テヘッ☆」
啓太が顔を青くしながらそう言った。
テヘッはやっぱり隼人君以外は似合わない。
「…あ、そ、そーよねぇ。びっくりしちゃったわねぇ、パパ」
啓太ママがアハハと笑いながらケーキを切る。
でもそれ…細すぎない!?ケーキ細すぎない!?
「び、びっくりだなぁ、ママ。あはははは…」
そう言ってる啓太パパはビールをグラスに入れてるけど…
「あっ!おじさん!こぼれてるこぼれてる!!」
あたしは急いで布巾を持っておじさんのビールをこぼしたとこを拭いた。
「ご、ごめん!真子ちゃん!!」
なぜかおじさんもおばさんもあたふたしてる。
啓太はなぜか固まってるし、大ちゃんはきょとんとしてる。
「さ、さあケーキ食べましょ!」
おばさんのその一言でみんなが動き出した。
なんだか啓太がギクシャクしてたけど、誕生日会は大ちゃんが楽しそうだったから成功したことにしておこう!
そして夜、家まで啓太に送ってもらった。
でもなぜか口数が少ない。啓太の様子がおかしい。
あっという間に家に着いた。

