「おい、何してる」



声が聞こえた。

聞いたことのある声。すごく、怒ってる声。



「あ?なんだテメーは?」



金髪が振り返ってそう言う。

その時、彼と目があった。そう、隼人くんだ。

隼人くんはあたしを見て目を見開いた。

そして、



「…っくも、真子先輩を…」



それからはあっという間だった。

ピアスの人が隼人くんに襲い掛かる。

それを軽々交わしてみぞおちに一発。

ピアスの人はその場に崩れ落ちた。

そして金髪の人のパンチも交わして腕をひねる。



「イテテテテテテテ!!!!!」



金髪は腕を押さえて悲鳴を上げる。



「先輩の痛みはこんなもんじゃねぇんだよ」