お祭りの会場に着くと大ちゃんは目をキラキラさせた。

それからヨーヨー釣りや、かき氷を食べたりした。



「おじさん!りんご飴ください!」



「よう坊主!元気がいいな!はいよ!」



「ありがと!!」



りんご飴の屋台のおじさんから大ちゃんはりんご飴を受け取る。



「よかったね!じゃあ向こうのベンチで食べようか」



「うん!」



大ちゃんの手を引いてベンチに向かう。

もしもの為に大ちゃんの膝の上にハンカチを引いた。

携帯を見るとメールが入っていた。

『今から向かう』という啓太のメールに今自分たちがいるところをメールした。



「どう?おいしい?」



美味しそうに食べている大ちゃんに聞く。



「おいしい!真子ちゃんも食べる?」



大ちゃんはそう言ってあたしにりんご飴を向けた。

そういえば去年は隼人くんとこうやって食べたっけ。

そう思うと顔が少し赤くなった。



「もらっていいの?」



「うん!」



そう言われてあたしはりんご飴を一口かじる。

やっぱり甘くておいしい。



「ん、おいしいね!」



あたしも帰り買ってこう。そう思っていた。

その時、