「おい隼人、もういいだろ?」
兄貴が呆れながらそう言う。
「隼人くん、また今度やろう?」
真子先輩も少し疲れた顔をしてそう言う。
「…なんで俺、勝てないんだろう」
もう20回以上やった。
でも俺は一度も2人に勝てなかった。
「まぁまぁ隼人くん、元気出して」
真子先輩は俺の背中をポンと叩く。
「そろそろ寝るぞ~。明日は8時に朝ごはんんだから7時に起きるからな」
兄貴がそう言う。時計を見るとすでに12時を回っていた。
一体何時間ババ抜きをやっていたんだろう。
各自寝る支度をして布団に入る。
「電気消すぞ」
パチンと言う音とともに部屋が暗くなる。
「おやすみなさい」
「おやすみ~」
そう言って俺たちは眠りについた。

