「おいしかったぁ!もうお腹いっぱい!」



真子先輩がそう言う。



「俺も!もう食べれない!」



俺はそう言って寝転がる。



「コラ隼人。食べた後すぐ寝るな!」



兄貴にそう注意されて俺は仕方なく起き上がった。



「そうだよ隼人くん、食べてすぐ寝たら牛さんになっちゃうよ」



そう言って先輩はケタケタ笑った。

う、牛さんとか…言い方可愛いすぎる。

しばらくすると旅館の人たちが食器を片づけに来た。

そして手際よく布団を敷く。…布団がキレイに3つ並んでる。

てことは3人で並んで寝ろってことだよな…。

そう思っていると、テーブルで真子先輩がペンで紙になにか書いている。



「先輩、何書いてるの?」



そう言うと先輩は俺の方を見てニッと笑う。



「あみだくじ!寝るとこ決めるの!」



書いてた紙を俺に見せてきた。

そこには右、真ん中、左と書いてあるあみだくじ。



「なんか修学旅行っぽいでしょ!隼人くん、好きなとこに線引いて!あと名前も書いて」



そう言いながら俺にペンを渡してきた。

俺は言われた通り線を引く。



「5本くらい引いて!」



線を描くと次は兄貴のところにも同じように言って線を描いてもらっている。



「よ~し!じゃあまず賢一さんから!」



そう言って先輩がフンフーンと鼻歌を歌いながら線をたどって行く。