隼人くんはそっとあたしの肩に手を置いてそっと自分から離す。
隼人くんの顔が目の前にある。
「ヘヘっ!先輩に好きって言われちゃった!」
そう言ってニッと笑った。
その言葉にあたしの頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。
好き?あたしが…?
そう思ったら顔がぼっと赤くなった。
「あ、えっ!い、いやさっきのは」
そう、確かにあたしはさっき隼人くんが好きって言った。
言ったけど!!!
「ハハっ!わかってるよ!そんなに焦んないで」
隼人くんはそう言ってあたしの頭を撫でる。
そして、
「でも俺のこと好きになってもらえるようにもっと頑張るから」
そう言ったと思ったらあたしの腕を引っ張って、チュッとおでこにキスをした。
隼人くんにキスされたのは2回目。
真っ赤になってるあたしに隼人くんはにっこり笑った。
「さ、帰ろ!」
そう言って左手をあたしに差し出してきた。
あたしは照れながらも右手を隼人くんの左手に乗せるとギュッと握られた。
そしてそのまま家まで帰った。

