そして昼休み、あたしは1年の教室の階にいた。
なんだか周りの視線を浴びてる気がする…。
あ~隼人くんに何組か聞いとけばよかった~。
とりあえず近くにいた男の子に隼人くんのクラスを聞いたら、少し顔を赤くしながら3組だって教えてくれた。
なんで赤くなったのかわかんなかったけど。
1年3組の教室に着くと、お昼休みだからガヤガヤしていた。
教室の近くにいた女の子に声をかけた。
「ねぇ、ちょっといいかな?」
そう言うと女の子が振り向いた。
わぁ!この子メイク濃!!
金髪で胸までのパーマがかかったロングヘア。
メイクはバッチリで、キツめの香水が香る。
「え?なんですか?」
首を傾げてそう言う。
「えっと、松永隼人くんって…いる?」
そう聞くとその子があたしのことをキッと睨んだ。
そしてよく見ると周りの子たちもあたしのことを見てる。
あたしは何がなんだかよくわかんなかった。
「え~今いませんけど~ていうか、隼人に何の用?」
そう言って腕を組んだ。
なんか…怒ってる?
「あ~えっと…いないならまた来ます」
早くこの視線から離れたかったからあたしはそう言って後ろを向いた。
でも、
「ちょっと待ちなよ」
そう言って肩をガシッと掴まれた。
カナリ強く。
「痛っ!」
あたしはびっくりしてその女の子を見た。
やっぱり怒っている感じ。

