「わぁ!かわいい~!」
中身は白くてふわふわした手袋が入っていた。
「これ見た時絶対先輩に似合うと思ったんだ!ちょっと今からじゃ季節外れだけど」
照れたように頭を掻く。
あたしは手袋をはめてみた。
「…あったかい」
フフフと笑う。ふわふわして本当に暖かい。
「隼人くんありがと!大事に使うね!」
そう言うと隼人くんは少し言いずらそうに口を開いた。
「あ、あとさ…、昼間に兄貴…来てたみたいじゃん?」
それを聞いてびっくりする。
「え?何で知って…」
「ちょうど階段から見えた」
そっか。あんな正門の前じゃ誰が見ててもおかしくない。
「うん、賢一さんにもホワイトデーもらったんだ」
そう言ってハッと思った。
あたしはガサゴソと賢一さんにもらったマフラーを出した。
そして自分の首にぐるっと巻く。
それを隼人くんは不思議そうに見てた。
「見て!白いマフラーに白い手袋!隼人くんちってやっぱ兄弟なんだね!!」
あたしはケラケラと笑った。
同じ系統のおんなじ色の物を選ぶなんて、そっくりな兄弟だ。
「ホントだ。俺と兄貴、趣味が一緒だ」
そう言って隼人くんも笑った。

