「…先輩」
「は、はいっ!」
あたしの声が裏返る。そりゃこんだけ予想外のことが起これば当然だ。
そしてあたしの耳元で隼人くんがつぶやいた。
「僕…真子先輩のこと好きになっちゃった」
そう言ってさらにあたしをきつく抱きしめた。
生まれて初めて告白された。
しかも年下。
しかもとっても可愛い男の子に。
あたしの顔はタコより真っ赤になった。
隼人くんがそっとあたしから離れる。
そしてあたしの顔を見る。
「み、見ないで…」
顔が赤くて恥ずかしい。
あたしがそう言って顔を手で隠そうとするとその手を隼人くんは掴んだ。
その行動にあたしの心臓はバクバク鳴ってる。
「なんで?先輩可愛い」
そう言ってふわっと笑った。
その隼人くんの顔の方がかわいいって…
「真子先輩、携帯貸りるね」
そう言ってあたしのポケットに入ってたスマホを取り出して何やら入力してる。
そしてあたしに返ってきたときには『松永隼人』という人物が仲間入りしていた。
「告白の返事はまだいらない。でも覚悟しといてね」
そう言ってあたしの頭をポンポンと叩いて言った。
「年下だと思って油断しないように」
ニヤッと笑って「じゃあね!早く風邪直してね!」と言って走って行った。
あたしは当分の間、家の前から動けなかった。
これから…あたしどうなるんだろう。

