「そう言えば、隼人くんは真子の彼氏?」
先輩のお母さんの言葉に、真子先輩は焦ったように言う。
「ち、違うよ!!」
頬が赤くなる先輩は可愛い。
「あら~残念。こんな可愛い子が真子の彼氏さんだったら大歓迎なんだけどね、お父さん」
本当に残念がっている先輩のお母さん。
そしたら先輩のお父さんまで、
「そうだな。どうだ隼人くん、うちの子を彼女にしてくれないか?」
そう言ってニヤニヤ笑う。
「もう2人ともやめてよ~!」
2人に向かって怒ってる先輩。
そんな先輩も可愛い。
俺は飲んでいたお茶のコップを机に置いて言った。
「僕、今真子先輩にアタック中ですから」
2人の前でそう宣言したら先輩は顔を真っ赤にした。
先輩のお父さんとお母さんは「まぁまぁ」と言いながらニヤニヤしてる。
「是非頑張ってくれ」
「応援してるわ♪」
2人はそう言って笑った。
先輩の方を見ると顔を真っ赤にして俺を睨んでいた。

