「ハァーイ!真子!ただいまぁ~!!」



そう言ってあたしに抱き着いてきたのは…



「お母さん!?」



そう、あたしのお母さんだった。

そして後ろにはお父さんがいた。



「やぁ真子。1年ぶりか?きれいになったなぁ」



そう言ってあたしの頭を撫でた。

フランスに行っていたあたしの両親が帰ってきたのだ。

しかも連絡なしに。



「え!?ちょ、な、なんで!?」



頭の中は真っ白だ。

そしてちょうどその時、



「真子先輩?」



あたしの家の前にはなんと隼人くんがいた。

隼人くんはあたしの置かれてる状況を把握できてない。

首を傾げてあたし達を見ている。

そして、お父さんとお母さんも隼人くんを見て固まってる。



「あ…えっと。今から行くってメールしたんだけど…お邪魔そうだから帰るね」



隼人くんはきっと本能的にそう思ったんだろう。

くるっと振り返って帰ろうとした。

でも…