そして放課後、あたしは隼人くんと約束していた中庭のベンチに座ってた。
いつもは静かな場所。でも今日は違った。
「隼人くーん!!チョコ受け取って~!!」
「松永くん!どこいくの~!!」
校舎の方からそんな声が聞こえた。
あたしはベンチからヒョコッと顔を出して校舎を見た。
するとちょうど3階の渡り廊下を隼人くんが猛スピードで走っている。
その後ろを女の子が10人くらい追いかけてる。
きっと当分は追いかけっこが続きそう。そう思って気長に待つことにした。
少し待ってるとブーブーとスマホが鳴った。
メールみたいだ。
開いてみると隼人くんから。
『ごめん、ちょっとすぐには行けなそう。あとで家に寄っていいかな?』
そんなメールが入っていた。
あたしはそれを見てフフっと笑ってメールを返した。
『いいよ。追いかけっこ頑張ってね!』
そう送って家に帰ることにした。
家に帰って洗濯をして、まだ隼人くんからの連絡がなかったから夕飯の支度をしていた。
その時
ピーンポーン
家のチャイムが鳴った。
隼人くんが来たと思ってあたしはドアを開けた。
でもそこには隼人くんはいなかった。
代わりに…

