…なんか暖かい。

「ーい。の…み、起きろ!」
「望美!!」

その声と同時に背中に激痛が走った。

「いったー」

顔を上げると悠が立っていた。

「今日俺日直。机の整頓しなくちゃいけないから早くどけ!」

「あ…うん。」

教室には誰もいなかった。
目の前には着替えている悠。

静かなのに暖かい教室。

「ねえ…のぞの好きな人知ってる?」

「うん」