「…なにここ。」






ママに聞かされて入った学校。
ママは海外に出張に行ってしまった。

私が自分で学校決めるのは不安だからって、勝手に学校を決めたママ。





なんでこんな学校なの…。
こんなの聞いてないよ…!





その学校は、
ほぼ男子!






女の子なんて見渡す限りに数人しかいない。
どうしよう。







「おはよ!」







「ひゃっ…!」







「あ、ごめん。驚かせちゃった?平野杏菜ちゃんだよね?」







そこには可愛い女の子が立ってた。
ニコニコ笑って。






「あ、うん…。」







「私葉山環奈!よろしくね!」







「うん…!」







友達できたのかな?
環奈は明るくて可愛かった。







「この学校がこんな学校って知らなかったの?」







「…うん。ママが勝手に決めたの。」







「…ふーん。」







「…保健医の矢島蓮って人に言えば大丈夫って言われたんだけど…。」







そう言うと環奈は驚いた顔をした。







「矢島蓮?!そうなの?じゃあ行かなきゃ?!」







そう言って走って保健室まで向かった。







「失礼しまーす。」







「…失礼します。」







「はーい。あ、君平野杏菜ちゃんでしょ。」







「…どうしてわかったんですか?」








「公香さんにそっくり。」








その人は26歳らしく、ふわりとした雰囲気の人だった。