大きな猫に拾われた私



女は、その話に顔を上げて、実樹の方を見た。




か細く、さっきよりも小さい声で。




「…紫ノ空[シノア]です。」




それだけ言うと紫ノ空は、また下を向こうとした。




そんなのお構いなしに、言葉を発したのは…