大きな猫に拾われた私



振り絞るように出した声。




「神木[カミキ]…です」




口に出したのはそれだけで、また顔を下に向けた。




聞いた男は少しホッとした顔をした。




それから、また口を開く。




「神木か。下の名前は?」




その質問に首を横に振る。




それを不思議に思い、訊ねた。