大きな猫に拾われた私



「…実樹さんッ。…来てくれたんですねッ…。」




私は手を伸ばすと強く握り引き寄せられた。




気付いたら、腕の中に居て、その体温にホッとして涙が出た。




「…み…きさんッ。私…私ッ…」




伝えたいことがあるのに、上手く言葉にできないでいると、それが伝わったのか、抱きしめていた片方の手を頭の後ろに持っていき、包み込むように触り、耳元で言った。




「いいからッ!何も言わなくていい…。怖い思いさせてごめんな…。もう大丈夫だからッ…」