今度は私が先に口を開いた。 「…これを実樹さんに買って来て欲しいと言うのは、どうかとも思ったし、実際に実樹さんが買うとなると…」 そんな私の言葉を読み取ったのか。 私の頭に手を置いて、ポンポンとした。 そして、口を開いた。 「…ごめんな。気付いてやれなくて。次から気をつけるから。」 そのまま来た道を戻り始めた。