大きな猫に拾われた私



その言葉の意味を理解するのに、時間がかかった。




「…え?」




開いた口が塞がらないとはこのことだ。




驚きを隠せぬまま、見つめ返していると、今度は実樹が口を開いた。




「だーかーらー!行くあてもなさそうだし!俺が拾ってやる!って言ってんだよ!」




それだけ言って、立ち上がり、紫ノ空に背を向けて歩き出す。