3年になって、俺は1つの出会いをした。


「お前らばっかじゃねぇの?
入学したばっかの後輩からかって何が楽しいんだよ。
いい加減やめれば?」


3年のいわゆる“悪い連中”が、
入学したばかりの1年をからかっていた。

俺はそいつらを助けた。

なんでか分かんねーけど。

気付いたら助けてた。


俺は麻里が学校をやめてから、
見た目をガラッと変えた。

髪の毛は茶色に染め、ピアスもあけた。

制服は常に着崩して。


けれど、成績と生活態度のいい俺は、
あまり先生から注意を受けずに済んだ。

不良ぶってるやつからも、少し怖がれる存在にもなった。