3年2組。

俺は、このクラスで高校生活を終える。

隼多と瀬名も同じクラスだ。


けれど、
やっぱりここに麻里がいたらって、
そう思うんだ。


俺はまだ、麻里のことが忘れられない。

月日が流れても、あの頃の思い出は色褪せずに残ってる。


あんなに好きになった女、麻里が初めてだよ。

今でも俺の中で、麻里が笑ってるんだ。

忘れられるわけねぇよ…


俺が未だに麻里を想ってることを、
隼多と瀬名は気付いてるようだった。

けれど二人は、
わざと麻里の話題を避けてる。

多分、俺がいつまでも引きずるからだ。