俺は呼吸も忘れそうなほどに、放心状態だった。


麻里の退学。

それは学校を休んでたことに、関係あるのか…?


隼多は、ゆっくりと口を開いた。


「麻里…妊娠したんだってさ」

「妊…娠……?」


麻里が、妊娠。

麻里のお腹には今、新しい命がいるのか?


「彼氏との子供、妊娠したって。
生むんだってさ」


隼多は前を見ながら言った。


麻里が選んだ道。

赤ちゃんと歩む道。