麻里を避けて10日ぐらい経ったある日。 「翼、一緒に帰ろうぜ」 隼多がいきなり声をかけてきた。 「お前、瀬名は? しかも電車じゃねーの?」 「唯香は麻里と帰るから。今日はお前と話すためにチャリで来た」 隼多の言葉で分かった。 多分隼多は、麻里を避ける俺に気付いてる。 俺の、気持ちにも。 俺は隼多の誘いに、首を縦に振った。 俺と隼多は、自転車を押して歩いた。 隼多と帰るの、久しぶりだな。 なんて思っていると、隼多が口を開いた。