「だってさ、手」 隼多は俺と麻里の間を指差しながら言った。 手? 視線を下に向ける。 「うわっ!!」 「うぎゃっ!!」 俺と麻里は、急いで手を離す。 そういえば、繋いでたの忘れてた。 「こいつが怖いとか言うから、繋いでただけだよっ」 「そ、そーそーそー」 何回“そーそー”言うつもりだよ。 「ていうか麻里。何? さっきの“うぎゃっ”って」 麻里の叫び声を思い出しながら、俺は笑った。