「というわけで、翼!
唯香に手出したら、ただじゃおかねーからなっ!」

「はっ!? 誰も出さねーしっ!!」


俺と隼多の言い合いを見て、瀬名と麻里は爆笑してた。

こいつらといるの、ほんとに飽きねーな。

中学の友達よりも、隼多たちといる方が、俺は好きだ。


少し冷めてた俺を、こいつらが変えてくれた。

俺にとって、大切な仲間。


隼多たちが思ってるよりも、俺のこいつらに対する思いは強いんだ。

恥ずかしいから、絶対言ってやんないけどな?


『翼好きー!』

とかって気持ち悪いこと言いながら、抱きついてくる隼多とは違うんだ。