三月のよく晴れた日。

俺は小さな式場にいた。


「新郎様、どうぞー」

「あっ、はいっ」


呼ばれ部屋の中に入ると、

真っ白なウエディングドレスに身を包んだ、

麻里がいた。


「翼ー。どう?」


立ち上がって、首をちょこんと傾げながら聞く麻里。


ドレス姿の麻里は、もうキレイなんて言葉では言い表せなくて。

すごく輝いて見えた。


「翼?」


何も言わない俺に、心配そうな麻里。


「な、何も言えねぇ…///」


口を押さえて赤くなる俺に、麻里も照れくさそうに笑った。