「おい。何笑ってんだよ、翼」

「わりっ…だってお前のバカって、共通認識だと思わなくてよ」

「なっ……」

「確かに隼多はバカだよね」

「唯香!?」


どうやら瀬名も思っていたらしい。

彼女にまでバカって思われてる隼多って

なんとも哀れ…


「まあ、そんなバカなところも好きなんだけどね」


頬を赤く染めながら、瀬名は言った。

それを聞いた隼多の顔も赤く染まる。


…なんだか気持ち悪ぃなぁ、おい。

隼多の赤い顔なんて、見たくなかったかも。