千鶴「なんなんだ…行ってみるか?」


千鶴が私の顔を覗き込んで聞いてきたけど、人混みは苦手だし行きたくはなかった。


彼方『人が多すぎる。いったん教室に行こう』


千鶴「…おう。」


私達は教室に向かった。


その途中、私を見てヒソヒソと話す人は絶えなかった。


千鶴「なんなんだよ…。彼方なんかしたのか?」


フルフル (首を横に降る)


千鶴「だよなー…さっきからこいつら、まじウゼェ…」


千鶴と別れ、教室に入っても視線は相変わらず投げつけられた。


本当に何だろう…


少し不思議には思ったけど気にする程でもないと思い、持ってきた本を開いた。