**宝石姫と狼王子**

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「ただいま!」


晩ご飯を作り終わると同時に、凪咲が帰ってきた。


「おかー」


「おっかえりー♡」


「ただいま、久しぶり!千鶴さん!…って、えぇ!?小春さん!?」


凪咲は思わず、持っていたカバンを落とした。


「何でここにっ!」


凪咲の問いに小春は何食わない顔で


「カナちゃんに頼んでー、私も泊めてもらうことになったの!」


ニッコリ小春スマイル。


「えぇ…。それはまた随分急だね…。」


困った様な顔をした後「でもまぁ。本当、お二人ともお久しぶりです!」と切り替えの速い凪咲はペコリと頭を下げた。