**宝石姫と狼王子**

元々、甘い物を好んで食べる事のない私は、言い合いながらも仲良くパンケーキをつつきあう千鶴と小春を眺めていた。


「ーで彼方の家にこれから行くのさ〜」


ただ眺めていただけだったから、話の内容は聞いていなかった。


これから泊まる話かな?


「え!?何それずるい!小春も泊まりたい‼︎ねぇカナちゃん!いいよね?」


え。


思わず目を見開く。


「はぁ!?」


千鶴が叫んだ。


小春の発言はかなり予想外だった。